top of page

「赤ずきンゴwww」制作を終えて

「「赤ずきん」に「ンゴ」つけて「赤ずきンゴ」にすれば面白くね?」


 誰が最初に言ったんだっけ?私だっけ?まぁ誰でもいいや。

 この発言から、今作#よそさまシリーズ第3弾「赤ずきンゴwww」は始まりました。


 創作界隈で大反響をいただいた(当社比)(自己解釈) 前作「ハイパーヘンゼルと超グレーテル」。「クソほど笑った」「意味わかんない(誉め言葉)」「腹筋死ぬ」「ボイスドラマコメディ部門堂々第一位」「月原舞マジで美声色気ムンムン美魔女お姉さん」。夢かと疑うほど(多分一部は夢)嬉しい感想をたくさんいただき、「月原舞のコメディ」の始まりとも言える作品です。この作品を出した後に、私が一方的にお名前を知っていただけの有名企画者様方から注目していただき、一気に人脈が広がったと感じております。


 その後の第3弾である今作。そのまま「テーマ:クソデカ」で作る予定でしたが、「新しい道を開きとぅあい(クソイケボ)」という思いから、「日本のネット文化に敬意を表した赤ずきん」というテーマで進むことにしました。そのせいか、台本作りはめちゃくちゃ難航。「どうしよう」の沼から何週間も抜け出せないことが続き、三か月くらいかけてゆっっっっっくり完成させました。


 第3弾のCV募集をしたとき、「前作のファンです!!」と応募してくださった方が何人もいました。長文の感想、すべて大切に読ませていただきました。「なんで全員採用できないのぉおおおおお!?!?うおおおおおおん!?!?にゃあんちゅうだにゃあああああん!?!?!?!?」と、何度も月を見上げては涙を流しました。本当に本当に、嬉しかったです。

 募集期間が終わり、いよいよ選考。7月30日朝9時から開始して、沼地のゴブリンのようなうめき声と二日酔いで吐き気が止まらないサラリーマンのような嗚咽で喉を潰し、半泣きでなんとか最終候補者10人まで絞りました。でも、そこからがまた戦いでした。



☆\(^o^)/☆ ひ と り に し ぼ れ な い ☆\(^o^)/☆



 よそさまグループの通話で泣きつき、朝椋サクヤ・水月弦音・三玖巧の意見もいただき、パソコンに6時間連続で張り付いてようやく決定。夏場の暑さと脳の暑さにやられ汗ダクダク。死ぬかと思いました。


 そうした激闘の末に決まったCV。


 赤ずきンゴ役は、普段は可愛いんだけど「ぐふwおんまww」が最高に汚くてスタッフを爆笑させた来海周さん。月原は普段バイトで小学生と関わっていますが、本当に自然にそれくらいの年齢に聞こえる演技に驚きました。そして、「w」付き台詞はしっかり本番も気持ち悪かった。7月頃、来海さんと一番最初に通話でお話しした時、ハングレの感想を熱く語ってくれたのはすっごく嬉しかったです…泣。


 狼ニキ役は結局一人に絞り切れず、青年(べ~さん)・女声(ニオさん)・本来(ユキチさん)の3パターンで、それぞれイメージに合っていた方に決定しました。3人一役ってあまり無いよね。

 べ~さんはCV決定後のDMでのやり取りで、お子様に前作ハングレを見せてしまったことを教えてくださりました。「どうじでぞんなごどずるの"!?!?(褒めてる&嬉しい)」とベッドで叫んだのは良い思い出。爽やかな好青年演技と元気いっぱいの「ノシ!!!」を披露していただきました。

 ニオさんは女性キャラにも応募してくださり、「THE・男がマネする女声」の上手さに惚れて女声バージョンをお願いしました。高音の「草」はしばらくツボりました。

 ユキチさんは不気味なガラガラ声がとっても安定していて、正体を現した本来の狼をお願いしました。実は応募時に大変な失礼を月原がやらかしてしまったのですが、明るくフォローしてくださって本当に泣きました。暖かいお方です…泣。ぼーちゃん、頑張ってくださってありがとうございました!


 オバタリアンは、聞き取りやすい「おうふ」で、かつ病気設定が伝わってきた容子さん。優しい声での「カスだから」と「ンゴや」がツボでした。音声の提出ファイル名が「obatarian」で、なんかカッコよくて感動しました。


 猟師氏役はとにかく「ドン!」としていたハオさん。「クソワロタwww」がうまく言えないけど本当にクソ笑ってて好きです。宣伝ツイートがセンスバチバチ光ってて、ハオさんに公開ツイート文考えてもらえば良かった!と少し後悔。


 ナレーションは、安定感抜群の滑舌と抑揚が素晴らしく、深い大海のような声から放たれるネット用語のギャップが良いと判断し、田中さんを採用しました。いっぱい笑いながら収録してくださったみたいです。「一番の鬼門はコロンビアでした」。でしょうね。グッジョブ水月弦音(発案者)。


 無事CVも決まり、音声もいただき、いよいよ音になるぜ!という時に月原大失態。ほぼ完成しかけていた音声データが急に消失。月を見上げて泣きました(2回目)。そのせいもあり、完成は予定より約一か月遅れてしまいましたが、無事に世に出せて一安心です。


ということで、今作でこだわった点をご紹介していきます。


その1.タイトルコール

→田中さんにお頼みして数パターンとっていただきました。その中からあの二つを採用しました。まともなのも録ってくださったのですがね。このタイトルコールおかげで、今作はボイスドラマ史上最高の出オチ作品になったのではないかと思っています。


その2.「顎~」

→あの画像と効果音は、実は編集段階の最後の最後で追加しました。「そうだ、城之内しよう」という感覚で。ほぼ完成済だった「謝らなければいけない人たちリスト」を修正するはめになりました。


その3.赤ずきンゴの立ち絵

→あれは月原が自分で書きました。元から子ども向けのイラストを描くことが得意でしたが、デジタルであのような絵を描くのは初めてでした。難しかったけど、二種類どちらも大変可愛いンゴが出来ました。


その4.狼ニキのコライラスト

→いらすとやさんに謝罪する原因となったイラストです。破顔したニキと、ンゴとタリアンに扮したニキ、そしてbo-ちゃんニキ。女版ニキがすごくキモくて、ちっさい心の中の幼児期舞ちゃんが泣きました。


その5.スレ画作り

→これはもう朝椋サクヤ氏の功績です。「スレ画作ってくんない?」「いいよ」なんてやり取り、ボイスドラマ制作でやったの我々くらいだと思っている。お気に入りは画像の「【速報】オバタリアン、でっかいイビキかいててクソワロタwwwwww」です。スレ民たちのやりとりがぽくて大好き。


その6.とにかく美しく終わること

→月原の得意技、BGMでどんな作品でもなんか感動的に終わらせる攻撃!今回も炸裂です!


まぁこだわった点はぶっちゃけ全部なんですが、語ると長くなるので割愛します。



 前二作からテーマを変えた「赤ずきンゴwww」ですが、どれくらいの方のツボに刺さるかの大冒険作品でした(「え?おまえ常に冒険してんじゃんwww by水月弦音」)。実際、勢いを少々抑えて作った今作は爆発力は前作に劣りますので、前作のあの勢いを好きになってくださった方に刺さるかどうか、不安でもありました。


 正直コメディは、本当に面白い作品と言えるのかどうかは最後まで完成しないとわからないです。文字で見ていただけでは笑っていたのに、音声に起こした瞬間なんか違うということが起きがちで、作るのは楽しくも非常に難しい。言葉選びもその言葉を読んでもらう役者も、どれが最適解か厳密に考えます。テンポなんて1か所ズレると気持ち悪くなってしまいます。完成形が自分にとっては面白くても、見る人にとっては面白くないかもしれない。たった一言の「面白くない」という言葉に、どんなに自己満足で作った作品だとしても、一生懸命作った分やっぱり落ち込みます。自分のセンスを信じられないと到底世に出す勇気が出ない、創作のハードルが高いジャンルだと思います。


 それでも月原がコメディを作るのは、その苦悩の課程も含めて、やっぱり滅茶苦茶面白くて楽しいからです。あと、「女王」と呼ばれるのがすうううううっっっごい嬉しいし気持ちいいからでーーーーーす!!!!!!だっはふぁはhaはあははhあふぁはじゃはがあ!!!!!!

 

 だから、「面白かった」という感想は、作り手側の思う「面白い」と視聴者さんにとっての「面白い」が、運よくピタッとはまった故の奇跡の産物だと思うのです。だから、自分だけにとっての面白いをブンブンに振り回して作る月原にとって、「面白かった」という感想は文字に向かって土下座するほどキラキラ輝いて見えています。今作もまた「面白かった」をいただけて、ほっとしているし嬉しいです。ましてや「ファンです!」なんて言葉をいただいたら、月を見上げて泣きます(3回目)。


 今作「赤ずきンゴwww」作りに協力してくださったすべての皆様、参加したいと応募してくださった皆様、応援してくださった皆様、作品を見てくださった皆様、本当にありがとうございました。


 多分予約投稿で、この日記は月原が父とディズニーシーに行っている間に投稿されると思います。公開後2時間以内にこれを見た皆様、この後シーから帰ってきて、なんかいっぱい語っている自分の日記を見て恥ずかしくなっている月原を想像して笑ってください。



月原舞


最新記事

すべて表示

「トイズメモリ―~玩具達への鎮魂歌~」制作を終えて

昨夜、月原舞作ボイスドラマ第5作目「トイズメモリー~玩具達への鎮魂歌~」を公開しました。月原の私生活が忙しくなり予定より遅れての公開となりましたが、無事世に出すことが出来て安心しています。見てくださった皆様、ありがとうございます。...

Comments


bottom of page