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2024M3春 一語一笑(月原舞) 編集後記

<はじめに>


月原舞は、シチュエーションボイスというものが大変苦手です。


イケボ、カワボ、綺麗ボ、どんな声でも演技でも関係なく、聞いているとなんかムズムズ…フフフと恥ずかしくなってしまって聴けないのです。

一生懸命作った投稿主様には大変申し訳なさを感じています・・・


そこで、月原は自己分析をしてみました。どうして自分はシチュボ作品が苦手なのか。

実際にシチュボ作品を聞いてみたり、彼氏や友達と自分のやり取りを客観的に観察してみたり。


そして導き出した答えがこちら。


「ベッドで甘々な時間を過ごしたり、可愛い彼女に耳かきをしてもらったり、彼氏に頑張りをねぎらってもらったり・・・月原は多分、そういう「落ち着きに包まれた時間」というのが、ものすごく苦手なんだ」


実際、彼氏や友達と過ごしていて一番好きな時間は、アホみたいなホラ話をしているときや、SNSで見つけた面白い投稿を共有し合うときです。

面白いことに包まれた時間、笑いに包まれた時間が大好きなんだなと思います。


この「ASMR!~嗚呼!その作品、全く持って理解不能!~」は、そんな月原舞が、じゃあどんなシチュエーションボイスなら自分は聞けるのだろうと考えた結果、たどり着いた答えでした。

完全に自分のために作った作品集ですが、私だけじゃなく、同じようにシチュボに対して苦手意識を持っている方にも届いてほしいと、世に出すことを決めました。



<Track.01「JA◯の飛行機になりたいあなたを応援してくれる彼氏」>


確か、私が一番最初に読んだ朝椋作のシチュボ台本です。2年前だったかな。

タイトルを見た瞬間に、「あ、聞きたい」と声が出ていました。


といっても、私自身「JA◯の飛行機になりたいなぁ」なんて思ったことは一度もありません。

でも、この世のどこかに隠れているかもしれない、他人から笑われることを恐れて誰にも打ち明けられていない、I wanna be JA◯の飛行機ニキネキたちに届けば良いなと、心を込めて作りました(ハナホジ)。


CVを務めてくださったのは、鬼灯馨さんです。

この作品、出演者決めが中々難航した作品でして、月原と朝椋が体感鼻血を流しながらPCに張り付きまくった思い出。

素敵な演者さんはたくさん居たのですが、イメージや他とのバランスを考えた結果「う~ん(泣)」と泣く泣く頼めなかった方がたくさん…。

そんな中出会った、見つけた瞬間2人共「あ、この人や」と脊髄から声が出たのが鬼灯さんでした。

最後のリップ音うますぎだろ。

鬼灯さんのすべてを包み込む優しき応援ボイスに、日本中のアイワナJA◯ニキネキたちも、これでやっと浮かばれることでしょう。


さぁ、JA◯の飛行機になりたいあなたもそうでないあなたも。

あなたの夢はなんですか?

声を大にして今こそ語りましょう。

皆さんの素敵な夢を(おしりポリポリ)。



<Track.02「駄菓子屋のおばちゃんに嫉妬する彼女」>


迷惑すぎる。

本当に迷惑すぎる。

いるのかなこんな女。


CVは星那葉月さんにお願いしました。

月原は共演作品の影響で星那さんはクールでかっこいいお声のイメージがあったのですが、ボイスサンプルを聞いたところ「こんなお声も出るんですかお姉様!!!???」の連続。

演技力も確かな方なので、ウッキウキで依頼させていただきました。

すごくはっきりとした可愛いお声で、鼻の下伸びました。

「なんであの女が仕入れた棒を買うのよぉ!!」の語尾がすごく好きでリピしています。


月原、この作品で朝椋のすごさを再確認しました。

よく思いついたねこの台本。ヒステリー彼女のよくあるセリフをしっかりコメディに落とし込んで書き上げられていて、すごいです。


あと、実は月原も少しだけ脚本お手伝いさせていただきました。

「なんであの女が仕入れた棒を買うのよぉ!!」を考えたのと、最後に駄菓子屋を立ち上げにいかせたのは私です。どや~。気に入っています。



<Track.03「あなたの部屋に出たGを退治してくれる女の子」>


水月弦音くんが初めて書いたシチュボ作品。

「シチュボ作品らしくないシチュボが欲しい」という私の願いに、ばっちり答えてくれた作品です。


CVは、実際にG退治がお手の物の、山育ちド田舎女の月原が務めました。

BGMを入れて、大声を出して、非常にやかましくしました。

副交感神経活性化のへったくれもないですね。


弦音くんの作品は、やっぱり言葉選びが最高だなと思います。

頭が良いなぁと感じます。

「Z世代のノーマルパンピーボーイ」なんて、普通に三食飯食って風呂入って寝る生活している人間に出てきますかねそんな語彙。

楽しかったよありがとう。


Gが出たら、この作品聞いて下さい。

きっとあなたを勇気づけてくれます。多分。



<Track.04「一日中貼っていたカイロとのお別れ」>


トリを飾らせていただいた、月原作のシチュボです。

多分、私が最初に書いたシチュボ台本だった、はず。


確かもう2年前に台本ができていた作品なのですが、どうしてこの作品を書こうと思ったのか、全く思い出せません。どうしてカイロを喋らせようと思ったのか、どうしてこんなキショいキャラにしてしまったのか。

21歳の私に聞いてみたいです。


こんなKISYOIが詰まった作品を、どういう形で世に出そうか全く思いつかなかったので、実は結構前に韮山蒼太に投げつけました。


月原「あげる」

韮山「困る」


というわけで、今回一語一笑で出すことを決めたってわけです。

ひとり(ひとつ)だけキャラ絵フリー素材でごめんね。ありがとういらすとや。


韮山くん、やっぱりいい声ですね。

若いうちから訓練をしっかり積んできた、努力の賜物といった声をしていて、そんな彼の積み上げてきたものをこのクソ作品に貸してくれたことに、頭が上がりません。

ゴミ箱に捨てられた声はアドリブでやってくれました。ありがとう。


そんな彼が最近BOOTH販売を開始しました。神作揃いですので是非。



<最後に>


今回も、本当に楽しい制作期間を過ごすことが出来ました。

M3当日も、今までお会いできず今回始めてご挨拶できた方、私のことを知らなくてもその場で作品に興味を持って買ってくださった方、久しぶりの再会を果たした方々。

たくさんの出会いがあり、やっぱりここが大好きだなと、改めて感じた一日でした。


今作品に関わってくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。

拙作ではありましたが、皆様の確かな実力をこの作品に貸していただき、本当にありがとうございました。


そして、作品を手に取ってくださった皆様。

ひとりひとり趣味や好みは違いますので、この作品が合う方、合わない方、様々いらっしゃると思います。

たとえ合わなくとも、お手にとって下さったこと自体が、一次創作者として本当に嬉しいです。


そして、月原とツボが同じで、本作で笑ってくださった方。

奇跡です。共に酒を飲みましょう。



2024秋は、一語一笑で新譜を出す予定はありません。

昨年のM3含め一年間、手探りで商業作品作りに奔走し頑張りましたので、しばしの休憩をとろうと思います。

次の参加は来年秋になるかなと考えています。


休憩した後一発目の商業CDは、コメディボイスドラマ短編集第二弾にしたいな…と考え中です。

実はもうCDタイトルは決まっていまして。

ジャケットのイラストもこういうのが良いなぁとちょこちょこ描いてみました。



※ジャケットイラストの構想は変わる可能性大です。



「完全笑訴」


かんぜんしょうそ。

良いタイトルですよね。

コメディボイスドラマ短編集を3~4個、そしてCD主題歌も作ろうと思っています。

早く作りたい。頑張ります。


それではまた、次参加するM3で!!



一語一笑 月原舞

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